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4 車椅子を体験してみよう(2時間)

<第1時 車椅子に乗る体験をしよう>


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第1時 車椅子に乗る体験をしよう
第2時 介助する体験,介助される体験をしよう


※本実践は「思いやりの心をもち,たくましく実践する子どもの育成」(美方郡村岡町立村岡中学校)の実践を小学校5年生用に修正追試させていただきました。

第1時 車椅子に乗る体験をしよう
ねらい
o車椅子について学んだり,実際に体育館で車椅子に乗ってみる体験をする。

具体的実践
(1) 導入…車椅子の使い方を知る
 車椅子を閉じたまま子どもたちに提示し,次のように言う。

説明 みんな,これは何か知っていますね。
   これは,車椅子です。
   今日は,この車椅子に乗っている方について学習をします。

発問 車椅子を利用する人はおもにどのような方でしょうか。 

・身体が麻痺している人
・交通事故になった人
・お年寄りの人
・お腹の大きいお母さん

説明 車椅子を必要とする人はたくさんいらっしゃいます。
   @歩行機能が低下している人
    ・骨折している人
    ・高齢で寝たきりの人
   A歩行を禁止されている人
    ・心臓疾患などで,体重の負担がかかるのを禁止されている人
   B障害者の人
    ・足が麻痺していて歩行できない人
    ・歩行可能だが,転びやすくて二次障害の危険がある人
   みんなも知っている五体不満足の乙武さんもそうですね。
   「車椅子」とは人を運ぶための車輪のついた椅子や運搬車でありません。
   車椅子はこれを必要とする人の足なのです。 

発問 この車椅子は閉じているけど,開くにはどうすればいいでしょうか。 

実際に数人の子どもにやせてみる。N君が挑戦したが,固くてうまくできない。
 次にS君が挑戦した。
 半分まで開いた。後は足も使ってようよう開いた。
 今度はT君の登場。お兄さんが車椅子の生活をしている環境で育ったT君は,お手のもの。
 車椅子を簡単に閉じたり開いたりする。それも一瞬の内にだ。だから,スローモーションでやってもらった。

 実際に開き方,閉じ方の説明をした後,教師が車椅子に乗りながら次の大事な点を話した。

まず,大切なのは車椅子のブレーキがかかっているかどうか確認することです。もし,かかっていないまま乗ろうとすると,車椅子がそのまま後ろに行き危険です。
車椅子に乗ったらブレーキをはずします。
 次に,ハンドリムを両手で回して,進みます。
 曲がり方は,右に曲がる時には,右側のハンドリムを止めたまま左手だけ回します。
 左に回るときは,その反対にします。 

(2) 車椅子に乗る体験をする  4人一組で行う。 順番に全員が体験する。
 一回目は片道の直線である。
 2回目は下のようにカラーコーンを置き,八の字に回って帰ってくる
        
A 4人         ●         ●
B 4人         ●         ●
C 4人         ●         ●
D 4人         ●         ●
E 4人         ●         ●
F 4人         ●         ●
G 4人         ●         ●
H 4人         ●         ●
I 4人         ●         ●

 最後に感想を書かせた。